- せんり
- I
せんり【千里】(1)一里の千倍。(2)遠く離れていることにいう。 また, その所。~の馬一日に千里も走る名馬。 転じて, 非常にすぐれた才能のある人にいう。 千里の駒(コマ)。~の行(コウ)も足下(ソツカ)に始まる〔老子〕遠い旅路も一歩進むことから始まるように, 遠大な仕事も手近な物事から始まる。 千里の行も一歩より起こる。 千里の道も一歩から。~の堤(ツツミ)も蟻(アリ)の穴から崩れる「蟻の穴から堤も崩れる」に同じ。~の野に虎(トラ)を放(ハナ)・つのちに災いを残すことのたとえ。
「頼朝を東国へ流し遣はしけるは…~・ちたるが如し/盛衰記 17」
~も一里(イチリ)愛する者の所へ行くときは, 遠い道のりもさほどに感じられない。IIせんり【戦利】(1)戦いで勝利を得ること。(2)戦争で, 物品を奪い取ること。IIIせんり【賤吏】身分の低い役人。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.